山口大学 学術資料展

TREASURE 2009 in Tanabata.Fes
The real academic storage for Unversity researchi

 7月4日(土)、七夕祭(山口大学寮祭)にて、山口大学大学情報機構主催のイベントを開催しました。そのイベントとは、山口大学初の複数部局合同学術資料展。開催内容は以下の通り。

埋蔵文化財資料館 『つくろう! 古代の装身具〜勾玉身に着けク〜ルビューティー〜』
メディア基盤センター 『異次元空間への誘い〜脳がだまされる?トリックアートや3D映像〜』
図書館 『山口大学の軌跡〜大学の歴史を映像と写真で振り返る〜』
人文学部 『粟屋家文書〜よみがえる徳山藩のすがた〜』
理学部 『南極の岩石〜山口大学における南極地質調査〜』

主催:山口大学大学情報機構
共催:山口大学所蔵学術資産継承検討委員会
開催日時:平成21年7月4日(土)12:00-18:00
場所:山口大学吉田キャンパス総合図書館第3閲覧室

○埋蔵文化財資料館 『つくろう! 古代の装身具 〜勾玉身に着けクールビューティー〜』
 埋蔵文化財資料館の展示テーマは古墳時代。吉田の地に山口大学が移転する前に採取された勾玉(山口市歴史民俗資料館所蔵)が1日限りの里帰り! 資料館による吉田キャンパス調査で出土した古墳時代の資料を合わせて展示しました。
 体験型イベントとして、「勾玉づくり」を行いました。素材は古墳時代の玉づくりでも用いられた滑石(かっせき)。非常に柔らかい石で、小さな子でも楽々削ることができます。とは言え、平均的な作業時間は約1時間。
 先着30名に限らせていただき開催しましたが、予想以上に大盛況。17時には受付を閉め切らせていただきました。幼稚園くらいの小さいお子さんからお年寄りまで、それぞれが自由な発想で思い思いの勾玉をつくりました。参加者のみなさん、ありがとうございました。せっかくの勾玉、身に着けてくださいね!

○メディア基盤センター 『異次元空間への誘い 〜脳がだまされる?トリックアートや3D映像〜』
 メディア基盤センターの展示テーマは、「錯視(さくし)」と3D画像。
 錯視は現在テレビなどでよく紹介されていますね。今回はパネルと電光掲示板を用いて様々な画像が紹介されていました。私も体験しましたが、予想以上に自分の脳が錯覚してて面白かったです。開催時間中、多くの人だかりができていました。
 3D映像は、ビデオカメラなど身近な道具を用いて制作されていました。まずはメディア基盤センターの技術力にビックリ! 例の3Dメガネをかけて見るのですが、はっきりと立体画像に見えました。今度は本格的な映画つくってください。楽しみにしてます。

○人文学部 『粟屋家文書 〜よみがえる徳山藩のすがた〜』
 人文学部の展示は、江戸時代の文書です。粟屋家とは、代々徳山藩の家老をつとめた家だそうです。「粟屋家文書」とは、毛利就隆(なりたか)から毛利広鎮(ひろしげ)にいたる歴代の徳山藩主が、江戸時代初期の慶長17年(1612)から江戸時代後期の寛政9年(1797)までに粟屋家に下した書状を集成したもので、全部で75通の文書が収められています。これらは現在4巻の巻子本(かんすぼん※巻物のこと)になっており、当日は2巻が展示されていました。
 近世文書ですので文字のくずしが激しく、素人には読むことができないようなものでしたが、解説パネルも用意されていたため、非常に分かりやすい内容となっていました。内容が結構生々しいことに驚き!
 また、タッチパネルディスプレイで4巻全てが閲覧できるような工夫もされていました。メディア基盤センターと図書館の技術が結集されたようです。さすが大学情報機構!

○理学部 『南極の岩石 〜山口大学における南極地質調査〜』
 理学部の展示は、タイトルの通り「南極の岩石」
 まず、理学部地球科学教室の教員2名が南極の観測隊(あの『南極物語』でお馴染み!)に参加していたという事実に驚かされます。展示では、南極の岩石が多数公開されていました。
 興味深かったのは、大昔、南極はインドやオーストラリア、アフリカなどと陸続きとなっており、「ゴンドワナ大陸」という巨大な大陸を形成していたということ。岩石調査からもこの事実が証明されているそうです。
 当日の展示資料は、現在埋蔵文化財資料館にて展示中。惜しくも見逃した方は是非足をお運び下さい!

会場の模様
人文学部展示コーナー『粟屋家文書』
理学部展示コーナー『南極の岩石』
メディア基盤センター展示コーナー
『異次元空間への誘い』
埋蔵文化財資料館展示コーナー
『つくろう!古代の装身具』
勾玉づくりコーナー 大盛況でした!
みなさん楽しんでつくってくれました!
勾玉身に着けクールビューティー!!
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