当館はこれまで長年にわたり、館所蔵の埋蔵文化財資料をはじめ県内外の貴重な考古学資料を用いて、様々なテーマで企画展示を行ってきました。
　しかしながら、当館は山口大学において『誰でも』『いつでも』『気軽に』利用できる学内唯一の『展示施設』という特徴を有しています。
　大学には様々な学術資料が収蔵されており、教育・研究に活用されています。それらは専門的な研究を行う教員・学生には日常的な研究素材となっていますが、専門分野外の教員・学生、そして市民の皆さまにとっては極めて珍しく興味深い資料として目に映ります。
　埋蔵文化財資料館は、「これらの貴重な学術資料を、学内外に広く公開したい」という思いから、昨年度より『学内連携企画展』を開催し、埋蔵文化財資料ばかりでなく、山口大学の貴重資料を公開する活動を行っています。

　今年度は、理学部地球圏システム科学科との連携で、鉱物と岩石について詳しく、楽しく学ぶことが出来る展示を企画しました。
　展示品は、本学理学部の加納隆教授が長年にわたり採集・研究を行なってきた鉱物と岩石の標本資料。一見無機質に見える資料が、私たちに雄弁に、美しい言葉で、様々なことを語りかけてくれます。
　展示をご覧いただき、鉱物や岩石の科学的な仕組みに興味を持っても良し。ただただ「美しい」と感じても良し。なにはともあれ、『百聞は一見にしかず』です。ぜひ一度足をお運びください。