昨年度後半より、山口大学では多数の土地開発計画が立案され、それに伴い当館も発掘調査に追われる日々が続きました。
　特に「吉田遺跡」内に所在する山口市吉田キャンパス各所で実施した調査では、室町時代の集落や古代（奈良時代から平安時代）の谷、古墳時代の溝、弥生時代の遺物包含層等が発見され、遺跡を研究する上で貴重な成果を得ることが出来ました。

　調査では膨大な量の遺物が出土しており、現在でも整理作業を行っています。調査地の解明については未だ厳格には行えていない状況ですが、「つい最近まで土の中に埋もれていた資料」を皆様にご覧いただくべく、今回の展示を企画いたしました。

　遺跡の発掘調査とは、現在私たちが生活を営む場所にどのような人々が住んでいたか、どのような生活を送っていたのかを考証する唯一無二の手段です。また、私たちの遠い祖先の足跡を未来の子どもたちに伝えるため、現生人類が責任を持って行わなくてはならない行為でもあります。

　ぜひ展示に足をお運びいただき、貴重な文化遺産を観覧していただくとともに、当館の活動にご理解・ご支援いただけると幸いです。

　・・・なんか今回は真面目に書いちゃった（笑）。何はともあれ、気軽に入館してください。まだ見ぬものへの興味が素敵な社会を育むってことで。。