モノを見るって楽しい
新型コロナウィルスの影響により、令和2年度は長期間の休館を余儀なくされました。令和3年度は、ウィルス感染対策を十分に行った上で、年度当初より展示活動を再開することになりました。
当企画展では、『特選!吉田遺跡で一番○○なモノ』と題し、本学吉田キャンパスが所在する吉田遺跡から出土した特徴ある考古資料を紹介します。
吉田の地では、古く昭和初期から土器や石器が採取されており、地下に遺跡が眠っていることが予想されていました。そのような状況下で、この地で最初に発掘調査がおこなわれたのは、山口県内各地に散在していた山口大学の各学部の吉田地区への統合移転計画がきっかけとなりました。昭和41年(1966)から始まったキャンパスの造成工事や建物建設で、土の中から多量の土器や石器が発見されたのです。山口大学は、学長を団長とし、学内外の関係学問分野の研究者を調査員とした「山口大学吉田遺跡調査団」を結成し、昭和42年(1967)から統合移転が完了した昭和48年(1973)まで発掘調査をおいこないました。その結果、吉田キャンパスのほぼ全域から遺構や遺物が発見され、吉田遺跡が縄文時代晩期から江戸時代まで集落を営み続ける県内でも有数な複合遺跡であることが判明したのです。
昭和53年(1978)以降は、当館が埋蔵文化財保護を目的とした発掘調査を継続的に実施しており、現在に至ります。展示では、長年にわたる発掘調査で出土した膨大な数の考古資料の中から、「大きい」「古い」「美しい」といったキーワードをもとに厳選した資料を公開しますので、お楽しみください。
主催:山口大学埋蔵文化財資料館
会場:埋蔵文化財資料館展示室
会期:令和3年5月10日(月)〜7月21日(水)
開館時間:9時〜17時
休館日:土・日・祝日
新型コロナウィルスの感染状況により休館・閉館
することがあります。
入館料:無料