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第43回企画展

周防の古代寺院

破片でも「ガレキ」ではありません
  当企画展では、『周防の古代寺院』と題して、山口県でも東部域にあたる、周防地域の寺院跡および瓦の出土が確認されている遺跡を寺院関連遺跡として取り上げ、紹介します。
 仏教は、6世紀の中頃、朝鮮半島を経て日本へと伝えられました。初期の本格的な寺院は大和を中心に建立されましたが、7世紀後半になると全国へと波及していきます。仏教の伝来と寺院の建立は、新しい思想の伝来だけでなく、土木技術や瓦
生産の技術など、様々な最新の知識・技術を導入する機会ともなりました。奈良時代になると、国家安寧を祈願して、諸国での国分寺・国分尼寺の建立がすすめられました。山口県においても、7世紀後半のものとみられる古代瓦が確認されており、
寺院が建立され始めたと考えられます。また、周防国分寺は現在も法灯を守っています。
 当館では、防府市に所在する多々良廃寺の瓦の一部を所蔵しています。それらの資料に加えて、各機関のご協力を得て、飛鳥時代後期から平安時代(7世紀後半から12世紀頃)にかけての寺院跡および寺院関連遺跡から出土した瓦を展示します。
 値打ちの無いものやつまらないものの例えとして「瓦礫」という言葉が用いられますが、古代の瓦は、当時の最新の思想・技術がその地にあったことを示すものと言えます。当企画展を通じて、山口県の古代の様相に想いを馳せていただければと思います。

主催:山口大学埋蔵文化財資料館
会場
:埋蔵文化財資料館展示室
会期:令和3年8月7日(土)〜10月16日(土)
開館時間:9時〜17時
休館日:土・日・祝日
8月7日(土)・8日(日)は吉田地区オープンキャンパス参加者のみ観覧可能 10月16日(土)は臨時開館
    新型コロナウィルスの感染状況により休館・閉館
    することがあります。

入館料:無料

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猛暑が続いていますが、企画展オープンです!
展示室入室前に、「展示見学票」への記入、手指消毒にご協力ください
また、10名以上の同時入室はご遠慮いただいております
密集・密接を避け、安心・安全に展示見学いただきますようお願いします
古代周防国で用いられた瓦が数多く展示してあります。
お子様方の夏休みの自由研究にも最適です。ぜひご活用下さい。
もちろん、ご高齢者の生涯学習にもうってつけです。
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