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第44回企画展

美濃ヶ浜遺跡
-古代の製塩と祭祀-

県下でも著名な遺跡の現状を探る
 美濃ヶ浜(みのがはま)遺跡は、山口県で初めて発見された製塩遺跡です。遺跡は、大正14年に官立山口高等学校生により発見されましたが、県内初の縄文遺跡として一躍脚光を浴びたものの、製塩遺跡としては認識されませんでした。
 昭和35年、山口大学古代遺跡調査室が中心となり「山口市美濃ヶ浜遺跡学術調査団」が結成され、本格的な学術調査が行われました。この調査により、美濃ヶ浜遺跡が古墳時代から飛鳥時代にかけての製塩遺跡であることが確認したのですが、複合組織での調査が災いしたのか、出土した諸資料は各所に分散して保管されることになり、残念なことに正式な報告がなされぬまま死蔵され続けてしまいました。また、4年後の昭和39年にも本学文化系公認サークル考古学部による発掘調査が実施されていますが、こちらも調査成果が公表されぬまま現在に至っています。
 美濃ヶ浜遺跡から出土する製塩土器は「美濃ヶ浜式土器」という型式名が与えられ、山口県中部域瀬戸内海沿岸に分布する製塩遺跡の標式遺跡(タイプサイト)となりましたが、遺跡の性格には数多の疑問点が残されています。当展示では、上記調査により出土した遺物の一部を所蔵する当館と、山口市教育委員会、山口県立山口博物館所蔵品を合わせ、美濃ヶ浜式土器とともに祭祀に用いられた各種遺物を紹介します。当展示が遺跡の再評価への端緒となれば幸いです。
 

主催:山口大学埋蔵文化財資料館
協力:山口市教育委員会 山口県立山口博物館
山口大学考古学部
会場:埋蔵文化財資料館展示室
会期
令和4年8月6日(土)〜10月14日(金)
開館時間:9時〜17時
休館日:土・日・祝日
8月6日(土)・7日(金)は12時〜16時まで
オープンキャンパス参加者のみ見学可能
入館料:無料

※会期中、山口大学構内遺跡の展示は行いませんので、ご了承ください。

クリックでチラシ裏面
8月6日(土)12時、本学吉田地区オープンキャンパスに合わせ展示をオープンしました
学外から観覧に来られた方は、お手数ですが展示室入室前に「展示見学票」へ記入、投函してください
入室前に、手指消毒にご協力ください
また、10名以上の同時入室はご遠慮いただいております
密集・密接を避け、安心・安全に展示見学いただきますようお願いします
山口県立山口博物館、山口市教育委員会、本学文化会公認サークル考古学部の協力により
古代の製塩遺跡「美濃ヶ浜遺跡」に焦点を当て、各種考古資料を公開しています
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