第2屋内運動場 貯蔵穴
貯蔵穴 平面図・断面図
貯蔵穴検出状況(北から)
貯蔵穴上部断面(北から)
この遺構は調査区の北側ほぼ中央部において検出されました。小溝9と重複する状況で検出されましたが、その前後関係(切り合い関係)は不明です。
遺構は、平面形態が長径73cm、短径66cmとほぼ正円に近く、深さは55cmを測ります。底は平坦であり、壁面はあまり傾斜をもたずに立ち上がっています。
この遺構で注目されるのは、穴の底に炭化した植物が層をなして堆積していたことです(右図の黒いトーン部分)。このことから、この穴は植物を蓄える貯蔵穴の機能をはたしていたと考えられます。
遺構からの出土遺物はなく、この貯蔵穴が何時代に使われていたのかは不明です。