第2屋内運動場 近世用水路
木製品 下駄
肥前産磁器 皿
肥前系陶器 碗
陶器(萩焼) 碗
近世用水路出土遺物
調査区の南西隅部分で、北西ー南東方向の溝が検出されました。溝の幅は約2.5~4m、深さは約1.1mを測ります。溝の断面形態は逆台形で、木杭が設置されています。
溝の内部からは、18世紀後半から19世紀末までの時期を中心とする土器や木製品などが出土しています。
これらのことから、この溝は近世に設けられた耕作用用水路の幹線と考えられます。
吉田構内では、本部2号館の発掘調査において、室町時代後半から近世にかけて存続した屋敷跡が、また本部裏給水管埋設にともなう発掘調査では近世の大溝が確認されています。これらの調査とともに、この第2屋内運動場での調査成果は、近世の吉田村の環境を復元するうえで貴重な資料といえます。