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山口県大学ML連携企画巡回展


〜自然とともに〜

昨年度実施の「大学博物館連携」

 昨年度、当館は梅光学院大学博物館との連携により大学博物館連携第一弾 交流展『EXCHANGE! 山口大学埋蔵文化財資料館×梅光学院大学博物館』を開催しました。当館としても初の試みであるため、試行錯誤をくり返しましたが、「まずは行動」をモットーに、多くの方々に支えられながら無事に事業を実施することができました。
 ただし、山口県に所在する大学で博物館施設を有しているのは本学と梅光学院大学のみという現実を前に、今後この取り組みをどのように発展させるのか、課題として残りました。

博物館と図書館

 さて、お気づきの方も多いと思いますが(?)、当館は大学総合図書館の横に位置しています。そして梅光学院博物館も大学図書館と同じ建物内に設置されています。なぜでしょう??
 それは、博物館・図書館がお互い「知の集積場」であると同時に、文字や写真、図では分からないことを実物資料が、実物資料から学びきれないことを文字が教えてくれるから。つまり両者は相互補完的な関係にあるからなのです。ただし、小・中・高校、そして大学に必ず図書館が設置されているのに対し、博物館、資料館施設は必ずしも設置されていない。この状況を考えるため、一昨年11月27日にシンポジウム『中国・四国の大学博物館〜いま大学の博物館が求められているもの〜』を開催することとなったのです・

3.11.

 平成23年度の連携事業を模索している中、2011年3月11日、未曾有の災害が東日本を襲いました。当館は梅光学院大学博物館とともに、山口県の大学博物館ができることは何か、考え続けました。東日本から遠く離れた本州最西端にいる我々に直接的にできることは限られる。しかし「忘れない」ことはできるだろう。そのような思いから、今回の災害を決して過去の記憶とさせないため、「人と自然との共生」をテーマに企画展を開催することとなりました。
 また、山口大学(山口市)、梅光学院大学(下関市)だけでなく、より広くこの思いを伝えるため、当館、山口大学図書館、梅光学院大学博物館、梅光学院大学図書館が主催となり、山口県大学図書館協議会との連携により、半年以上をかけて県内4大学を巡回する事業に取り組むことになりました。
 当事業は、「風化させない記憶への一歩」であると同時に、山口県の大学M(ミュージアム)L(ライブラリー)連携の第一歩でもあります。各会場に足をお運びいただくことにより、会場が東日本被災地の方々との共感の場になることを期待しています。
             

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開催要項
【 主 催 】山口大学埋蔵文化財資料館・図書館、梅光学院大学博物館・図書館
【 共 催 】山口県大学図書館協議会
【 協 力 】徳山大学、山口福祉文化大学、梅光学院大学東北ボランティア実行委員会、梅光学院中学校・高等学校
【 後 援 】大学コンソーシアムやまぐち、大学博物館等協議会、山口県博物館協会、梅光学院生涯学習センター

【会場期間】山口大学埋蔵文化財資料館・図書館 平成24年3月11日(日)〜平成24年4月27日(金)
       梅光学院大学博物館・図書館      平成24年5月11日(金)〜6月26日(火)
       徳山大学本館・図書館          平成24年7月2日(月)〜8月10日(金)
       山口福祉文化大学図書館        平成24年10月1日(月)〜11月9日(金)
【 休 館 日 】上のチラシ参照
【開館時間】上のチラシ参照
【 入 館 料】無料

リニューアル工事を終えた埋蔵文化財資料館
山口大学埋蔵文化財資料館展示コーナー『海と生きる〜遺跡出土遺物に見る海の恵み〜』
梅光学院大学博物館展示コーナー
『藤山一雄の〈周東のヒヨコ〉〜明日を生きる〜』
梅光学院大学図書館展示コーナー
『宮澤賢治〜雨ニモマケズ〜』
山口大学図書館会場
梅光学院大学東北ボランティア実行委員会展示コーナー
山口大学図書館展示コーナー
各会場には東日本復興支援の募金箱を設置しています
ご協力いただいた方には「復興支援缶バッジ」をプレゼントしています。

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